受講者・聴講者の声

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受講者の声 受講者の方々からいただいた感想文です。

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日本古典への招待 『平家物語』講座  講座はこちら

 一流の講義を居ながらにして聞けるなんて、満足

 千葉県 MOさん 女性

実際に聞いてみたら、一流の講義を居ながらにして聞けるということは、すごいことだな、と感じた。引き込まれ、有意義な時間を過ごせ、満足感があった。講師の朗読も力がこもっていて、『平家物語』が「語りの文学」だということを改めて実感できたのも収穫だった。

古典に専門的な知識がない私にも、よくわかるように構成されていながら、古典を読み解くには、どんな文献にあたるのか等がさりげなくわかり、広範囲の深い研究のもとに、このやさしい講義が成り立っているのだな、ということが伝わってきて感動した。

聞き逃した箇所を聞き直せたり、自分の都合でお茶を飲んだりできるのも、こういう講座の利点だと思った。普通なら一回限りで消えてしまう講義がこういうかたちで残ることにも意義を感じた。

 新たな発見いろいろ、学び直しができたことに、御礼

 千葉県 HKさん 女性

今回の受講でいろいろ新しい発見がありました。なかでも「祇園精舎」と「灌頂の巻」が物語全体のプロローグとエピローグとして不可欠の対になり、仏教思想が貫かれている、或いは仏教思想に包み込まれていると理解できたのは大収穫でした。

かつて大学1年の時に『平家物語』(岩波文庫)を読んで虜になったものの「灌頂巻」が余分に思われた身としては、ありがたく嬉しい読みの深化でした。

このような学び直しがこの講座でできたことに、改めて御礼申し上げます。先生の格調高いすばらしい朗読と南都本の「祇マメキケソ」(祇王)に言葉の力に感じ入ったことも申し添えておきます。

日本古典への招待 『源氏物語』講座  講座はこちら

 系図や絵など資料も豊富で、非常にわかりやすかった

 東京都 STさん 女性

今回、三田村雅子先生の講座「源氏物語の生老病死を読む」を受講し、『源氏物語』のスケールの大きさを改めて、知ることができました。本文に加え、系図や絵などの資料も豊富で非情にわかりやすく、勉強になりました。

特に、第三回目の扇と本物のような夕顔の花を用いての解説、第六回目の文部省唱歌の説明をなさる際の先生の美しい歌声も印象に残っています。

本文の朗読、そしてきめ細かな解説にしばし現実を忘れ、平安時代の物語の空間を満喫することができました。楽しい時間をありがとうございました。

 「文章の奥にある何か」が解説され、とても充実

 神奈川県 TTさん 女性

コロナ禍で一日中読書も可能となって、長編小説である『源氏物語』をと瀬戸内寂聴さんの現代語で読んだところ、言葉にできない奥深さを感じて「元の文章はどのように書かれていたのだろう?」「原文で読みたい!」という関心が高まり、図書館で借りて読み始めたら、すっかり虜になってしまいました。読めば読むほど自分には到達できない奥底を感じて、今の価値観や世情では理解できない、当時の風俗や制度、価値観などを知りたいと、色々と周辺図書を読み漁ったりしたのでした。

今回の講座は、冒頭で当時の疫病の流行や紫式部の置かれていた状況から始まり、2回以降も、私の知りたかった「書かれた文章の奥にある何か」が解説され、とても充実した時間を持たせていただきました。無常観や人の世は本来苦であるという仏教的な感覚を随所で感じます。

後期も期待しています。よろしく御願いします。

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日本古典への招待 『平家物語』講座  講座はこちら

 まず「お声」に魅せられ、平家が目の前で動き出し…

 東京都 FTさん 60代 女性 朗読家

ああ平家ねと気楽に思っていたのですが、いやいや!私は朗読家なので、まずは栃木先生の「お声」に魅せられました。さりげなくお読みになる原文は胸を打ち、加えてやさしく解りやすい解説…。表面的にしか知らなかった平家が目の前で動き出し、人間の哀れさ凄まじさに圧倒されました。人柄のにじみ出る講義は素敵な時間でした。

 軍記ものというより、涙なしでは語れない人間ドラマ

 埼玉県 HKさん 60代 男性 映像ディレクター

「祇園精舎の鐘の声・・・」という語り出しで始まる日本の有名な軍記物語を、先生が原文を読まれ、現代語訳をし、さらに解説されるという構成で、平家の栄華と没落がよく分かりました。時代の流れに翻弄された一門の、親子や夫婦の恩愛の情は胸に迫るものがあります。

『平家物語』は奥が深い!軍記物というより、涙無しには語れない人間ドラマでした。

 古典文学をテロップや資料も使って、わかりやすく説明

 東京都 STさん 40代 男性 会社員

『平家物語』に出てくる登場人物たちの行動や思想などと、仏教との関係性が見事に解説されており、人物の内面描写を深く味わえます。

古典文学は難しいイメージでしたが、テロップやテキストを使用しわかりやすく説明しているので難解な仏教用語なども、視聴しながら理解していけるのはオンライン講座の良さだと思います。

栃木先生のお声も抑揚があり大変聞き取りやすく最後までストレスなく聴講できました。

 先生の資料は文献を綿密に調べあげた唯一無二のもの

 千葉県 HYさん 70代 男性 公務員

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」。初めて栃木先生の講義を聞いた日のことは、今でも思い出すほど、感銘を受けました。良くとおる声は、あたかも講談を聞いているようで、目を瞑ると、今から千年以上昔の情景が目の前に展開しているようです。

講義ばかりではなく、先生が用意される資料も、あらゆる関係書を綿密に調ベあげた唯一無二のもので、これさえあれば、市販の書籍は必要ありません。

栃木先生の『平家物語』を是非、お聞き下さい。

 学生時代にもこんな風に楽しめる講義を受けてみたかった

 東京都 IMさん 30代 女性 会社員

仏御前が入道(平清盛)に対面し、祇王の立場が変わっていく場面の講座を聴講しました。栃木先生の朗々とした原文の朗読に始まり、そこから丁寧な解説により文意が紐解かれていく中で、一つ一つの言葉に込められた様々な含意から仏御前と祇王の心情がとても身近に感じられ、現代小説を読んでいるように感情移入できました。

学生時代にもこんな風にじっくりと楽しめる講座をぜひ受けてみたかったなと思いました。続きもとても楽しみです。

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 第一回 疫病の中の『源氏物語』

 神奈川県 TYさん 50代 女性 大学院生

夫を亡くした後、絵や古歌、漢籍など虚構の世界に没入して悲しみを癒す紫式部…。

物語などの虚構世界には、そういう大きな力が宿っていると私も思っています。虚構である筈の『源氏物語』から、千年の今も、限りなくあふれ出る力強い愛の力によって、人生いろいろあった中高年の私も癒されております。

何と言いましても、三田村先生の素敵なお声に導かれて、物語の世界に遊ぶひととき…成仏できそうです。

 第五回 疫病の中の藤壺崩御

 東京都 STさん 60代 女性 朗読家

今回も系図を見ながらの深い内容でした。

藤壺の死に際しての源氏との言葉のやりとりも周りの耳を気にしての本音ではなく建て前での発言、演技で、男女の仲の思いや、息子(冷泉帝)のことは表には出せないままの別れだったことがよくわかりました。生涯を偽善者として生きなければならなかった藤壺の罪悪感や孤独。

歴史上で実在の正子内親王との対比、歴史をよく知っていた紫式部ならではの歴史を読み直していこうという姿勢、もうひとつの可能性を物語の中で展開していったすばらしさを改めて実感できました。ありがとうございます。

 第八回 柏木密通と薫誕生

 高知県 STさん 30代 女性 大学講師

これまでの『源氏物語』の死の場面では、後に残された人々の思いを語っていたのに対し、柏木の死の場面では、死を覚悟した柏木の側から語られている話がとても印象的でした。柏木が自分の人生をふり返り、無念の思いをかみしめながら死を自覚してゆく場面を丁寧に読み、三田村先生の解説を聞くことで、改めて『源氏物語』の第二部が登場人物の内面の世界に深く踏み込んでいくような書き方をしていることが分かりました。

次回の講座も聴講し、紫の上の死の場面がどのように語られているのかを考えることをとても楽しみにしています。

 第八回 柏木密通と薫誕生

 東京都 ESさん 40代 男性 ジャズピアニスト・作曲家

柏木の場面は 思い入れが強いので とてもとても面白く 勉強になりました。女三宮の孤独な姿が宇治十帖を先取りしている ということにすごく驚き とともに分かるような気がしました。 自分一人の悲しみではなく 人の悲しみも自分の悲しみとしてとらえる あはれ 『源氏物語』のテーマ 三田村先生のお話 本当に勉強になりました。

 第十一回 宇治大君の病と父の遺言

 東京都 MYさん 40代 女性 大学講師

大君・中の君の姉と妹の心情が、薫や匂宮という男が入り込むことによってずれていく過程を面白く思いました。いつのまにか妹の方が現実を知っていく、という点がリアルです。

今日の部分だけでも「隔て」「罪」などのキーワードが繰り返されて、物語のありようがわかったように思います。八宮を慕いつつも、父の愛情が妹にあったならば、朱雀院と女三宮はまだ幸せな父娘であったかもしれないと感じました(落葉の宮の立場が想起されます)。

光源氏は「女とは…」と説いていましたが、大君は数ならぬ女房から「男とは…」と聞いているのも面白いです。

 第十二回 浮舟の「死」と再生

 埼玉県 NTさん 50代 女性 朗読家

浮舟と薫の三角関係、それぞれの思いがすれ違う様は、恋愛中なのに虚しさも感じました。

弁の尼と(浮舟の)母君との会話は「口は災いの元」と、つくづく思う。「知らないとは恐ろしい」知らずに人を傷つけてしまう。生きることは難しく、死ぬまで修行だが、死にきれない浮舟もかわいそう。しかし、作者は、死んではダメだと言いたかったのだろう。自死はいけない。解決しない。

そして、三田村先生の「人間は死ぬまで迷い続ける」のお言葉が、心に沁みました。